測定器での測定及びその実績値に基づく計算による評価・確認をすること。
バックグランドに近いH-3等の空気中濃度の数値を誤差を少なくして定量値を得るには、実際には測定困難(通常の連続モニターによる安全管理上では核種が固定できない。)でしょう。このような場合、計算により排気口の空気汚染濃度を算出することです。また、誤って大量放出があった場合には測定器で検知することができますので、このような時を考えると測定器による測定も必要です。この場合、計算に基づく濃度限度以下の評価・確認がなかったことになるので指導があったのです。なお、通常の排気口の空気中RI濃度の算定式としては、下記のとおり。
右項の各数値は実際に則した値を用いて計算することになります。1週間又は3ヶ月間の平均値を求める場合には、その記録をする日から数えて1週間又は3ヶ月間前までの積算値となります。RI使用量は、核種別、群別の半減期補正の有無などの確認をした数値を用いることとなります。飛散率は、固体、液体、気体などの物理的、化学的状態によって違いがあり、1/1000、1/100、1/10、1/1などの単位が使われています。フィルター透過率は、気体、粒子、塵埃等による違いがあり1/100、1/10、1/1などの単位が使われています。排気空気量についてはQ&Aの18.を参照して下さい。
ご参考までに、RIの使用後のRI保管量、固体廃棄物混入RI量、排水・排気への混入RI量、施設設備等への付着等汚染RI量の累計が使用前RI量(半減期補正後)と等しいことが原則ですので、その点のご配慮もしておくことです。
1日(1週又は3ヶ月)間の = 1日(1週又は3ヶ月)間使用数量×飛散率×フィルター透過率
平均空気中濃度 排気口の1日(1週又は3ヶ月)間の排気空気量
|